ソフトサイエンス

デジタル大辞泉 「ソフトサイエンス」の意味・読み・例文・類語

ソフト‐サイエンス(soft science)

従来科学そのものに対して、科学の利用仕方を扱う科学をさす。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ソフトサイエンス」の意味・わかりやすい解説

ソフトサイエンス

人間や社会をも対象に含めた広い視野に立ち,情報科学行動科学システム工学などを基礎とした新しい科学技術手法。生産技術中心的に進められてきた従来の技術革新なかで,社会システムに生ずるひずみに対する反省から登場してきたもの。個別技術の枠を越え,さらに自然科学のみならず人文・社会科学との関連における総合的観点からのいわゆるインターディシプリナリー学際的)な取組みをするところに特色があり,予測,計画,管理,評価などの手法を柱に環境問題,都市問題など多くの複雑な社会問題の解決に応用される。

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世界大百科事典(旧版)内のソフトサイエンスの言及

【科学技術政策】より

…生命現象の解明とその成果の産業や福祉への利用を目ざしてのライフサイエンスは1971年から重点施策とされたが,遺伝子組換え技術の進歩などの大きな世界的潮流のなかで,急激な進展をみようとしている。一方,情報関係では,官民合同での〈超LSIの開発〉(通産省)に続く第五世代コンピューターの研究開発がとりあげられ,また進展著しい情報科学,システム工学などによる新しい分析,方法論などを用いて,技術的・社会的諸問題の解明や意思決定の科学化などを進めようとする総合的な科学技術としてソフトサイエンスが重視されるようになった。 80年代に入って,石油危機以来の世界経済の沈滞を打破するため科学技術を活用しようとする考えから,先進国首脳会議(サミット)での合意に基づき先進国間の国際協力が加速されることとなった。…

※「ソフトサイエンス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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