ソーシャル・ハラスメント(読み)そーしゃるはらすめんと

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ソーシャル・ハラスメント
そーしゃるはらすめんと

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)利用者間で行われる嫌がらせ行為。職場の地位や立場の優位性を背景に、フェイスブックをはじめとするSNSで友人登録を強要し、投稿を逐一チェックしてコメントする、自分の投稿に対するコメントを強要するなどの行為をさす。ソーシャルメディア・ハラスメントsocial media harassmentを略したもので、ソーハラともいう。日本ではパワーハラスメントの一種とされることが多いが、海外では上下関係に限らず、SNSにおける嫌がらせ行為全般に対して使用されている。
 フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアが、一般に浸透するようになった2012年(平成24)ころから使われるようになった。プライベートなやりとりまで監視されていると感じるケースや、投稿にコメントしないと上司との人間関係が崩れるという強迫観念に駆られて重荷になるケースもソーシャル・ハラスメントとされる。反対に、友人登録を断られた上司が自信をなくし、職場での一般的なやりとりにまで支障をきたすケースもある。
 2012年にネットリサーチ会社がフェイスブック利用者に対して行ったアンケート調査(サンプル数500人)では、職場の人間関係に限らず友達申請で困った経験のある人は42%に上った。また、インターネットコンサルティング会社が2013年に行った調査(サンプル数300人)では、SNSで上司などから投稿への評価やコメントを強要されたと回答した人は、全体の22%であった。
 インターネットのカウンセラーや利用ガイドなどでは、嫌がらせ行為が起こる前に、SNSの設定に設けられている公開範囲や制限リストの機能を活用して、トラブルを未然に防ぐことを勧めている。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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