ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゾウゲヤシ」の意味・わかりやすい解説
ゾウゲヤシ(象牙椰子)
ゾウゲヤシ
ivory nut palm
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胚乳(はいにゅう)が硬い角質をなし、ボタンなどの工芸品の材料に用いるヤシの総称。胚乳の表面を磨くと象牙(ぞうげ)色の光沢を帯びるのでゾウゲヤシの名がある。タイヘイヨウゾウゲヤシMetroxylon amirarum Becc.とアメリカゾウゲヤシPhytelephas macrocarpa Ruiz et Pavonがもっとも有名である。
[佐竹利彦]
…葉は屋根ふき用になり,幹の髄からデンプンがとれる。なお植物象牙を産するものに南アメリカ産のブラジルゾウゲヤシPhytelophas marcrocarpa R.et P.や西アフリカ産のRhaphia vinifera Beauv.などがあり,一般にゾウゲヤシ(英名ivory nut)の名で呼ばれている。【初島 住彦】。…
※「ゾウゲヤシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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