タカヘ(その他表記)Porphyrio hochstetteri; takahe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タカヘ」の意味・わかりやすい解説

タカヘ
Porphyrio hochstetteri; takahe

ツル目クイナ科。別称ノトルニス。全長 63cmで,クイナ科では最大の一種セイケイに似た青緑色の鳥で下尾筒は白色,太いは先がピンク色で,その基部と額板は赤い。飛ぶことはできないが,脚が頑丈で走るのは速い。ニュージーランド固有種で,1848年に新種として記載された。長い間,そのとき採集されたわずか 4点の標本しか知られず,1898年以降は絶滅したものと考えられていたが,1948年に少数個体サウス島のマーチソン山脈のテアナウ湖畔に生息しているのが発見された。湖畔の比較的乾いた草原の中にすむ。今日では保護策がとられ,飼育下での繁殖に成功し,少数が野生に戻されている。2013年現在 250羽ほどが生存し,わずかではあるが増加傾向にある。(→フィヨードランド国立公園

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世界大百科事典(旧版)内のタカヘの言及

【テ・アナウ[湖]】より

…近くに鍾乳洞があり,観光地になっている。絶滅したと思われていた鳥ノトルニス(タカヘ)が1948年に近くで発見された。【谷内 達】。…

※「タカヘ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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