チェスターフィールド伯(読み)ちぇすたーふぃーるどはく(英語表記)4th Earl of Chesterfield Philip Dormer Stanhope

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チェスターフィールド伯」の意味・わかりやすい解説

チェスターフィールド伯
ちぇすたーふぃーるどはく
4th Earl of Chesterfield Philip Dormer Stanhope
(1694―1773)

イギリスの政治家。父の後を継いで上院議員となり、駐オランダ大使、アイルランド総督を歴任、イギリス、フランスの文人親交があり、才人としても評判が高かった。ハーグ滞在中に生まれた庶子にあてて30年間書き続けた約400通の『息子への手紙』(1774)が有名で、伝統的紳士教育がそのおもな内容を占める。また、サミュエル・ジョンソンの『英語辞典出版をめぐり、初めは拒絶し改めて援助を与えたい意向を表明したことから、ジョンソンから憤激の手紙を送られた挿話でも知られる。

[平 善介]

『チェスターフィールド著、竹内均訳『父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章』(三笠書房・知的生き方文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例