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チャンチュン(長春)特別市 チャンチュンChangchun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

チャンチュン(長春)〔特別市〕
チャンチュン
Changchun

中国東北地方,チーリン (吉林) 省の省都。チャンチュン市区と1市4県から成る。北のソンネン (松嫩) 平原と南のリヤオ (遼) 河平原を分ける低い丘陵地にある。北東部を第二ソンホワ (松花) 江が流れ,大部分が支流のイートン (伊通) 河とインマー (飲馬) 河の流域である。月平均気温は-16.6℃ (1月) から 23.3℃ (7月) と年較差が大きく,年降水量は 500~600mmで夏季に多い。市区はイートン河の左岸にあり,1800年漢族が入植して町を開き,コワンチョンツー (寛城子) と呼ばれていたが,25年長春庁がおかれた。清末にロシアの敷設した東支鉄道の南部支線が通るようになり,日露戦争によって長春以南の権益が日本に譲渡されるに伴い租界や商埠地が設けられた。 1935年日本支配下の「満州国」の首都となって「新京」と名づけられ,新市街が建設された。 48年人民解放軍によって解放され,人民共和国成立後は省都となり,工業都市としても急速に発展。 56年中国最初の大型自動車工場であるチャンチュン第一自動車工場が建設され,これを核として輸送用機器,機械,化学,ガス,食品加工などの工業が飛躍的に発展をとげた。北郊のシンリーチョン (新立城) ダム (貯水量2億 8800万m3) が工業用水,飲料水を供給。市街地の中心はチャンチュン駅と南湖を結ぶスターリン (斯大林) 通りで,大学,研究所,公園,労働者文化宮,体育館などが並ぶ。南満州鉄道株式会社の建物はチーリン大学,「満州国」国務院の建物は医科大学となっている。南西部には中国有数のチャンチュン映画制作所がある。工場地域は西郊から北郊,さらにイートン河右岸の東郊にも広がる。農村部はトウモロコシダイズ,水稲,テンサイなどを栽培するが,特に北東部のユイシュー (楡樹) 県は大豆の大産地である。人口 642万 1956,うち市区人口 219万 2320 (1990) 。

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