テネシー川流域開発公社(その他表記)Tennessee Valley Authority

山川 世界史小辞典 改訂新版 「テネシー川流域開発公社」の解説

テネシー川流域開発公社(TVA)(テネシーがわりゅういきかいはつこうしゃ)
Tennessee Valley Authority

アメリカニューディール期に発足した総合開発事業。1933年恐慌対策の一環として設立された。南部のテネシー川流域の治水植林,ダム建設,水力発電,土地保全などの多目的の地域総合開発事業を推進,その後の総合開発事業計画に大きな影響を及ぼす。TVAの電力生産は第二次世界大戦期以降,原子爆弾をはじめ原子力関係の開発事業の主要なエネルギー源ともなった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「テネシー川流域開発公社」の解説

テネシー川流域開発公社
テネシーがわりゅういきかいはつこうしゃ
Tennessee Valley Authority

1933年,アメリカのニューディールの一環として設立された開発公社。略称TVA
雇用の増進資源の完全利用,および民間企業による電力独占の規制を目的として,政府企業によって推進された。テネシー川流域の治水・発電・植林・土地改良など,総合開発を行い,1940年ごろまでに開発事業は実現。この結果,失業者吸収・生産の増大・消費物価の低下に効果があらわれた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テネシー川流域開発公社」の意味・わかりやすい解説

テネシー川流域開発公社
テネシーがわりゅういきかいはつこうしゃ

「TVA」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のテネシー川流域開発公社の言及

【TVA】より

…Tennessee Valley Authorityの略称。テネシー川流域開発公社と訳されるアメリカの公営企業体で,1933年5月,ニューディール政策の一環として設立され,今日なお存続している。その発端は,第1次大戦中に作られたのち放置された施設やダムの公的管理運営をめざすG.ノリスらの運動であった。…

※「テネシー川流域開発公社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android