テラペウタイ派(読み)テラペウタイは

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テラペウタイ派」の意味・わかりやすい解説

テラペウタイ派
テラペウタイは

古代ユダヤ教の一派。1世紀にアレクサンドリア近郊で禁欲的共同生活をおくっていたことが,アレクサンドリアのフィロンによって報じられている。私有財産を持たず,平生小屋に分住して観想と祈りに専念したが,安息日には白衣を着て集り,共同の食事と祈りのほか,聖書の研究,歌唱舞踏などを行なったといわれている。フィロンはテラペウタイ派とエッセネ派を比較して,前者がより厳しい生活をおくっているとしているが,両者の関係はつまびらかでない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android