トロコイド波(読み)トロコイドは

百科事典マイペディア 「トロコイド波」の意味・わかりやすい解説

トロコイド波【トロコイドは】

水面の波のうち,波の高さが無視できない大きさをもち,水の深さが無限大とみなせるときは,水面でも水中でも水の粒子がそれぞれ鉛直面内で円運動をしていると考えて,数学的に厳密に解くことができる。このとき水面の形がトロコイドになるので,これをトロコイド波という。水の粒子が描く円の半径は,深さが増すに連れて急激に減少するので,少し深い水中では水はほとんど静止している。波の速度は(式1)(gは重力加速度,λは波長)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トロコイド波」の意味・わかりやすい解説

トロコイド波
トロコイドは
trochoidal wave

深海表面にできる波長の長い波。波は進んでも,水の粒子は小範囲で運動するだけであることを浮きの動きから知ることができる。表面の水粒子は波の振幅に等しい半径の円を描き,水面の形はトロコイド曲線となるので,この名がある。水面下の水粒子の描く円の半径は深さが増すと指数関数的に急に減少する。浅い海では底の影響のために,水粒子は楕円を描くので,水面の形もトロコイドでなくなる。

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海の事典 「トロコイド波」の解説

トロコイド波

「ゲルストナー波」のページをご覧ください。

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