ヌンムリテス

最新 地学事典 「ヌンムリテス」の解説

ヌンムリテス

学◆Nummulites

Nummulitidae科に属する大型有孔虫貨幣石とも。Nummulitesの属名はCamerina Burguière, 1792に先取りされているが,慣用の優先(国際動物命名委員会,1945年,Opinion 192)によりNummulites(Lamarck, 1801)が有効となっている。顕球型はふつう1cm以下,両凸レンズ状で扁豆などと呼ばれ,微球型は径10cmに及ぶ種さえあり,厚い円板状で貨幣石などと俗称される。球状の初房は殻の中心にあって,後者(微球型)では検鏡できぬほど小さいが,前者では径数mmに達する。この著しい同種双型現象のため,両型は別の種名をつけられることが多いが,Munier-Chalmasはこれを世代の差によるものと推定し,Lister(1895)が飼育によって有孔虫における有性・無性両世代の交番の存在を立証するきっかけをつくった。初房より,多数の三日月形の房室が平面・包旋回に配列し,房室空間の翼状延長は軸近くにまで及ぶ。柱状体がこれらを放射状に貫き,殻表では乳頭状突起となる。フランスでは古第三紀を「貨幣石紀(Nummulitique)」と呼ぶくらい,世界各地の同紀の暖海堆積物にのみ限り,かつ多産する。日本では,中期始新世中期を示すN.amakusaensisなどが天草の明石岬層と沖縄島嘉陽層から,中期始新世後期を示すN.boninensisなどが小笠原・母島と奄美海台から,沖縄・西表島から後期始新世を示すN.saipanensis産出

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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