最新 地学事典 「嘉陽層」の解説
かようそう
嘉陽層
Kayo Formation
沖縄本島北部の東海岸に発達する四万十帯の古第三系。一般に砂岩優勢のタービダイトからなる海溝充塡堆積物で,軸流は南東から北西に向かう。堆積と同時に大洋底の激しい沈込みを受けて第1次の圧縮により変形,砂層中の孔隙水が噴出して黒色頁岩片を大量に含む水圧破砕堆積層を形成した。さらにデコルマから派生した衝上断層や南東側(海側)に倒れ込む褶曲構造が発達。当時の大陸棚から流し込まれた貨幣石(Nummulites amakusaensisなど)から中部始新統とされた。Spirorhaphe・Cosmorhapheなどの深海型生痕化石を産出。北西に傾斜する断層によって名護層が衝上すると推定されている。参考文献:氏家宏(1996) 日本の自然『南の島々』,岩波書店
執筆者:氏家 宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

