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貨幣石 カヘイセキ

デジタル大辞泉の解説

かへい‐せき〔クワヘイ‐〕【貨幣石】

新生代の始新世漸新世に生息した有孔虫の一群。殻は石灰質の円盤状で、内部は渦巻き状となり、多くの小室に分かれている。ヌンムライト

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百科事典マイペディアの解説

貨幣石【かへいせき】

ヌンムリテスとも。高等有孔虫の一化石属。殻は石灰質で,直径数mm〜10cmにも及び,貨幣に似た円盤状。中は無数の細かい室に規則正しく分かれる。古第三紀に世界中の暖海に栄え,よい示準化石とされる。
→関連項目有孔虫

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大辞林 第三版の解説

かへいせき【貨幣石】

有孔虫類の化石。古生代末期に出現し、特に新生代の始新世・漸新世に爆発的に増え、急速に絶滅した。この時代の示準化石として重要。石灰質の殻は直径1~10センチメートルの円盤状や凸レンズ状を成す。地中海・インド・インドネシアなどにかけて帯状に分布する。日本では九州天草・小笠原・沖縄に産する。ヌンムライト。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

貨幣石
かへいせき

ヌムリテス」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

貨幣石
かへいせき
Nummulites

大形有孔虫(高等有孔虫)の一グループ。ヌムリテスともいう。殻(から)の外形、大きさが貨幣(コイン、ラテン語の鋳貨numismaに由来する)に似ることからこの名がある。外形は円盤状ないし凸レンズ状である。内部は多くの室に分かれ、それらが平面上で、先に形成された渦巻状の室の列を、次にできる渦巻状の室の列が包むように配列している。室間の隔壁の縫合線はさまざまな模様をつくり、隔壁フィラメントとよばれる。また、殻には、脈管系とよばれる管状の構造が発達する。殻が小さくて、最初に形成される室(初室)が大きい顕球型と、殻が大きくて初室がきわめて小さい微球型の同一種内の二形性が認められる。前者は1センチメートル以下のものが多いが、後者は10センチメートルに達するものもある。世界各地の新生代古第三紀の地層より産出し、地層を対比するうえでの重要性は古くから指摘されている。日本では、小笠原(おがさわら)諸島の母島や九州の天草島から産するものが有名である。[谷村好洋]

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世界大百科事典内の貨幣石の言及

【ヌンムライト】より

…大型の有孔虫の一つの属で,第三紀暁新世に出現し,漸新世に絶滅した。外形にもとづいて名づけられた学名(ラテン語nummusは貨幣)の意味するとおり貨幣石とも呼ばれる。ヌンムライトの殻の外形は凸レンズないし円盤形を呈し,初室に続いて多数の室がらせん状に密に巻きながら,平面的に配列する。…

※「貨幣石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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