ノバチアヌス(英語表記)Novatianus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ノバチアヌス
Novatianus

[生]200頃
[没]258頃
ローマの神学者,最初期の対立教皇の一人,ノバチアヌス派の始祖。 250年頃ローマで司祭となり,ストア派の哲学的教養と,ウェルギリウスに学んだ修辞学的素養によって名声を博した。迫害の際に棄教した信徒の帰正に関して厳格主義の立場をとり,コルネリウスが教皇になるとその穏和な傾向を攻撃して対立教皇となった。 257年のローマ教会会議で排斥されたものの帝国内に信奉者をふやしていった。ホノリウス1世,テオドシウス2世は異端として弾圧を加えたが,6世紀末頃までノバチアヌス派は存続した。ラテン語で書いた最初の神学者である彼の主著には『三位一体論』 De trinitateがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

多文化主義

マルチ・カルチュラリズムともいう。さまざまな人種,民族,階層がそれぞれの独自性を保ちながら,他者のそれも積極的に容認し共存していこうという考え方,立場。「人種のるつぼ」的な同化主義に対抗する考え方で,...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android