ハクモウイノデ(白毛猪の手)(読み)ハクモウイノデ(英語表記)Athyrium pycnosorum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハクモウイノデ(白毛猪の手)
ハクモウイノデ
Athyrium pycnosorum

オシダ科の夏緑性シダ植物で,ミヤマシケシダともいう。アジア東部の温帯に分布する。山地の林下に生える。根茎は直立し短い。葉は叢生して長さ 1mに達し,胞子葉と栄養葉がやや明らかで,胞子葉は直立する傾向がある。葉柄は短く紫褐色を帯びることが多く,白色または淡褐色鱗片と長い軟毛を密生する。葉身倒披針形ないし長楕円形で羽状に深裂胞子嚢群はやや中肋寄りにつき,包膜は線形あるいは三日月形のものが多く,鉤形に曲るものが混る。和名は白色の鱗片が多いイノデという意であるが,本種はイノデとは無関係でイヌワラビに近い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android