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ハード・ランディング hard landing

翻訳|hard landing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハード・ランディング
hard landing

S.マリスが 1985年当時著した『ドルと世界経済危機』で描かれた未来予測。当時このまま日米欧の経済政策が大きく変更されなければ,アメリカの債務残高は巨額にのぼるが,長期にわたる大量の資本流入はありえないことから,ドルが急落し,その結果インフレと金利上昇によるリセッションに至り,世界不況まで波及するというシナリオをハード・ランディングという。他方,アメリカ経済が比較的高い成長を続けると想定し,財政赤字が好景気の税収増で削減されるので,資本流入の縮小はかなり緩やかなものとなる結果,ドルの下落,インフレや金利上昇はかなり緩やかなものとなるというシナリオをソフト・ランディング soft landingという。しかし,実際には,プラザ合意後マリスが懸念したようなシナリオ以上にドルが下落したが,ハード・ランディングは生じなかった。これは,各国の政策協調に加え,原油価格などの1次産品価格の低下という好条件に恵まれていたためと考えられる。

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