バイダー(英語表記)Al-Baydā'

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バイダー」の意味・わかりやすい解説

バイダー
Al-Baydā'

リビア北東部,キレナイカ地方北部の都市。バンガージー東北東約 160km,地中海に迫るアフダル山脈の北辺,地中海岸から 32km,標高 600mの高原に位置する。 1954年に建設に着手され,近代的な町並みをもつ。周辺降水に恵まれた古代からの農業地帯で,穀物ブドウなどを栽培している。共和国発足 (1969) 以前のリビア国王の王宮がある。またイスラムの大学があり,遠く中央アフリカからも学生を集めている。近代的な空港があり,バンガージーとはハイウェーで連絡している。人口約4万。

バイダー
Al-Baydā'

イエメン東部の高原上に位置する町。かつてのバイハーン・スルタン国の歴史的な町で,この国はムハンマド在世当時から,16世紀まで広範な領地を支配していた。近代では町とその周辺は,イギリスの旧アデン保護国の一部とみなされ,1934年イギリス=北イエメン条約で北イエメンに所属した。この地域はイエメンの古来からの地方ではなく,49年,主として政治的理由で設置された。人口1万 2370 (1986) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のバイダーの言及

【ベイダ】より

…リビアのキレナイカ地方,ジャバル・アルアフダル高地の一角にある町。アラビア語ではバイダーal‐Bayḍā’。人口3万1796(1973)。…

※「バイダー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android