日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 バックル(Henry Thomas Buckle)ばっくるHenry Thomas Buckle(1821―1862) イギリスの歴史家。ロンドンの富裕な船主の子に生まれる。病身のため学校へは行かず、父の死後大陸を旅行して(1840、43)、語学を修得。万巻の書を読破して『イギリス文明史』全二巻(1857、61)を著し、気候や風土的条件などが歴史に及ぼす影響を重視する歴史観を展開して注目された。チェスの名手としても知られたが、中近東を旅行中にダマスカスで病没。[松村 赳] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例