バリタ水(読み)バリタスイ(その他表記)baryta water

関連語 名詞

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バリタ水」の意味・わかりやすい解説

バリタ水
ばりたすい
baryta water

水酸化バリウムの水溶液。重土水(じゅうどすい)ともいう。強いアルカリ性を呈し、アルカリ標準液として化学分析に用いられる。二酸化炭素を吸収して炭酸バリウムの白色沈殿を生ずる。炭酸バリウムの溶解度はきわめて低いので、この反応は鋭敏であり、二酸化炭素、炭酸イオンの検出利用される。このほかショ糖の水溶液と反応して難溶性の沈殿を生ずる。

[鳥居泰男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バリタ水」の意味・わかりやすい解説

バリタ水
バリタすい
baryta water

水酸化バリウム Ba(OH)2 の水溶液。強いアルカリ性を示す。アルカリ標準液として用いられるほか,炭酸イオンと反応して白色沈殿が生じるので,炭酸イオンおよび二酸化炭素の検出試薬として利用される。

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化学辞典 第2版 「バリタ水」の解説

バリタ水
バリタスイ
baryta water

水酸化バリウム水溶液のことで,強いアルカリ性を示し,炭酸イオン,二酸化炭素と反応して炭酸バリウムの白色沈殿を生じ,これらの検出,定量に用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のバリタ水の言及

【水酸化バリウム】より

…78℃で自分の結晶水に溶けた液体となる。水溶液は強アルカリ性で,重土水またはバリタ水とも呼ばれ,中和滴定の際のアルカリ標準液として用いられる。また二酸化炭素や炭酸イオンと反応して炭酸バリウムの難溶性沈殿を生ずるので,それらの分析にも利用される。…

※「バリタ水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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