バルナバ
Barnabas
1世紀半ばの初代キリスト教伝道者。《使徒行伝》4章36節によればキプロス島出身のユダヤ人キリスト者で,本名はヨセフであった。バルナバとは〈慰めの子〉を意味するあだ名。回心後のパウロを導き,エルサレムの使徒たちにも紹介した(《使徒行伝》9:27)。シリアのアンティオキア教会の設立に尽力した。その立場はパウロと同じで律法から自由な異邦人伝道をめざし,パウロの第1回の伝道旅行にも同伴した(同13:3)。しかしのちにパウロと意見を異にして別れ(同15:37~39,パウロの《ガラテア人への手紙》2:13),故郷のキプロス島に帰ったとされる。《バルナバの手紙》は彼による真正の手紙ではない。
執筆者:青野 太潮
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のバルナバの言及
【自由主義神学】より
…この対立はどの時代にもみられるが,こんにち自由主義神学と呼ばれるものは,主として19世紀のリッチュルとその学派をさす。そこにはハルナックのような教義史の大立者がおり,聖書研究ではH.グンケルやJ.ワイスのような[宗教史学派]に属する学者がおり,ブルトマンもその流れを汲んでいる。リッチュルの根はまえのシュライエルマハーにあり,自由主義神学は広く近代主義神学の中に位置づけられる。…
【マックス・プランク協会】より
… マックス・プランク協会の前身は,ベルリン大学創立100年を記念して,1911年に設立されたカイザー・ウィルヘルム協会Kaiser Wilhelm‐Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften(以下KWGと略記)である。KWGの設立にあたっては,研究者を教育義務から解放し,学問研究に専念できるような施設をつくるべきだという神学者A.vonハルナックの提案があずかって力があった。このような事情からハルナックがKWGの初代総裁に就任し,30年からは著名な物理学者M.プランクがその後を襲った。…
【モダニズム】より
…〈モダニズムの父〉と呼ばれるA.F.ロアジーは信仰と理性の関係を問い直し,プロテスタント神学の歴史的・批評学的方法を取り入れた聖書研究を行った。しかしA.vonハルナックが教義史は宗教改革でもって終わると主張したことに対しては,カトリック教会と教義の発展を掲げて対抗した。E.ル・ロアはベルグソンの〈生の哲学〉とカトリシズムとの調和をはかった。…
※「バルナバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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