パイロライト(その他表記)pyrolite

改訂新版 世界大百科事典 「パイロライト」の意味・わかりやすい解説

パイロライト
pyrolite

上部マントルを構成する初源的物質として,リングウッドA.E.Ringwoodによって提唱された仮想的岩石。おもに輝石pyroxeneとカンラン石olivineとからなると考えられるので,この名称が与えられた。パイロライトは玄武岩ダナイトカンラン岩一種)が1:3の割合で混合した組成をもつと想定されている。これが分別融解すると玄武岩マグマが生じるが,それは地質時代を通じて地殻に付加され,結果として上部マントルの一部にはダナイトや同じくカンラン岩の一種ハルツバージャイトが蓄積されていると考えられている。
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関連語 兼平

最新 地学事典 「パイロライト」の解説

パイロライト

pyrolite

上部マントルを構成すると考えらえるモデル岩石(仮想的な岩石)で,オーストラリアの実験岩石学者A.E. Ringwoodによって提唱された。玄武岩(ソレアイト質)とかんらん岩(ダナイト)を1:3の比で混合した組成をもつ。名称は,輝石とかんらん石英名(pyroxene,olivine)のそれぞれの頭文字に由来する。パイロライトの部分溶融と分別によって海洋地殻を構成する中央海嶺玄武岩MORB)とその下部のかんらん岩(ハルツバージャイト)が生成されると考えられる。

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岩石学辞典 「パイロライト」の解説

パイロライト

(1) 高温度深部からもたらされた火成岩[Preo-brazhensky : 1956].(2) 上部マントルの代表と考えられる物質で,1/4を玄武岩,3/4をダナイトの組成としたもの[Green & Ringwood : 1963].

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