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ヒエラルキア hierarchia; hierarchy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒエラルキア
hierarchia; hierarchy

原義は「神聖なものの統治」。 (1) キリスト教用語で,位階および位階に応じて組織された支配関係や,教会組織の全体をさす。ディオニュシオス偽書における「天上の位階」「地上の位階」が最初の使用例に属する。特にカトリック教会法用語では,(a) 叙階の位階 hierarchia Ordinisすなわち神定によるもの (司教,司祭,助祭) と教会制定による副助祭以下の位階ならびに,(b) 裁治権の位階 hierarchia jurisdictionisすなわち司教に関するものとがあり,後者では神定による首位権 (教皇権) と司教権以外のすべての位階は教会制定による。東方教会,イギリス国教会にも位階による教階制はあるが,他の新教諸派では重視されていない (→万人祭司 ) 。 (2) 一般に組織体における地位,権能,権威の秩序と上下関係をさし,官僚制,軍隊,企業体などで認められる。職務機能の命令服従関係はそのまま価値づけを伴う支配関係となりやすい。 (3) 欲求,義務,学問,社会階層など,観念や事実の重要度による等級づけ。 (4) 分岐的系構造 サイバネティックスの理論系のヒエラルキア,数学的論理学の論理的階型のヒエラルキアなど。

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世界大百科事典内のヒエラルキアの言及

【ヒエラルヒー】より

…この地位の相違は神の栄光と啓示があらわれる段階的な地位の違いを示しており,高い地位ほど高い価値にかかわり高い権威をもつというふうに説明された。このように,この言葉はもともと教会用語としての起源をもっており,およそ6世紀の文書にも〈神聖なものによる管理〉の意味で〈ヒエラルキア〉という言葉が記されているといわれる。そして9~13世紀にかけて教皇を頂点とする堅固な組織を形成していたカトリックの巨大な教会組織は,それ自体がヒエラルキアと呼ばれた。…

※「ヒエラルキア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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