ヒメジョオン(姫女苑)(読み)ヒメジョオン(英語表記)Erigeron annuus; sweet scabious

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒメジョオン(姫女苑)」の意味・わかりやすい解説

ヒメジョオン(姫女苑)
ヒメジョオン
Erigeron annuus; sweet scabious

キク科越年草。北アメリカの原産であるが,今日では全世界に雑草として広まり,日本でも荒れ地路傍に普通に生える帰化植物となっている。茎は高さ 30~100cmで,あらい毛がある。葉は互生し,長さ6~12cmの長楕円形で薄い膜質,両面に毛がある。花は6月から秋まで次々と頭状花を散房状につける。頭花は径 2cmほどで,白色または淡紫紅色の舌状花と黄色の管状花から成る。単為生殖をする。日本の都会地では,あとから帰化してきた同属のハルジオン (春紫苑)のほうが優勢で,近頃ではこのヒメジョオンはむしろ郊外休耕田などに多い。北アメリカでは結石の薬として利尿剤に用いられた。

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