ヒメトビウンカ(英語表記)Laodelphax striatella

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ヒメトビウンカ」の解説

ヒメトビウンカ
Laodelphax striatella

目同翅亜目ウンカ科。体長 (翅端まで) 3.5~4mmであるが,短翅型では 2.3~2.5mm。体は黄白色。頭部はほぼ四角形で複眼前縁からわずかに突出し,両側に黒条がある。前胸背は狭い。小楯板 (しょうじゅんばん) には3条の隆起線があり,雄では先端を除き黒色では淡黄色で両側が暗褐色となっている。翅は透明。雌はセジロウンカに似るが,顔は中央部で最大幅を示す。日本全土,台湾,フィリピン,朝鮮,中国,シベリア,ヨーロッパに広く分布する。イネの大害虫で,稲縞葉枯病などを媒介する。 (→ウンカ )  

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日本大百科全書(ニッポニカ)「ヒメトビウンカ」の解説

ヒメトビウンカ
ひめとびうんか / 姫飛浮塵子
[学] Laodelphax striatellus

昆虫綱半翅(はんし)目同翅亜目ウンカ科Delphacidaeの昆虫。体長(全長)は長翅型で3.5~4ミリ、短翅型で2.3~2.5ミリ。セジロウンカに似ているが、頭頂が短大で、顔が中央部で最大幅となる点で区別される。小楯板(しょうじゅんばん)は雄で黒色、雌には中央に淡黄色部がある。日本全土、台湾、フィリピン、朝鮮半島、中国大陸、シベリア、ヨーロッパなどに広く分布する。イネの著名な虫で、稲縞葉枯(いねしまはがれ)病の媒介者である。年四、五化し、越冬態は幼虫である。

[林 正美]

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百科事典マイペディア「ヒメトビウンカ」の解説

ヒメトビウンカ

半翅(はんし)目ウンカ科の昆虫。体長(翅端まで)4mm内外,短翅型は2.5mm内外。黒色で雌は前胸背に黄白斑がある。日本全土のほか東アジア〜ヨーロッパに分布。幼虫,成虫ともイネなどの害虫だが,からの吸汁より,しま葉枯病などの病原ウイルス媒介による害が大きい。卵や幼虫で雑草中で越冬,成虫は年に3〜4回発生。

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世界大百科事典内のヒメトビウンカの言及

【ウンカ】より

…種によっては,夜間に灯火にひかれて人家に飛来することもある。 ウンカの中で,セジロウンカ,トビイロウンカ,ヒメトビウンカLaodelphax striatellus(イラスト)はイネの大害虫として著名である。セジロウンカSogatella furcifera(イラスト)は7~8月に発生のピークがあるので〈夏ウンカ〉と呼ばれ,トビイロウンカNilaparvata lugens(イラスト)は9~10月に大発生するので〈秋ウンカ〉と呼ばれる。…

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