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ヒーガー Heeger, Alan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒーガー
Heeger, Alan

[生]1936.1.22. アイオワ,スーシティー
アメリカの物理学者。 1961年カリフォルニア大学バークリー校で物理学博士号を取得。 82年カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授および同大学高分子・有機固体研究所所長に就任。 88年にユタ大学で物理学の准教授を兼務し,99年にはみずから創設した UNIAX社の主任研究員となる。 1976~77年,ペンシルバニア大学で A.マクダイアミッド白川英樹ポリアセチレンに導電性を与える実験を理論面で支え,電気化学的ドーピングによるヨウ素の添加で金属並みの導電性をもたせることに成功した。その後は独自に高分子半導体の発光現象 (光発光とエレクトロルミネッセンス) を研究,発光素子の開発を手がけた。 2000年,導電性高分子の発見と応用により,白川,マクダイアミッドとともにノーベル化学賞を受賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒーガー
ひーがー
Alan J. Heeger
(1936― )

アメリカの物理学者。アイオワ州スーオク市に生まれる。ネブラスカ大学で物理学と数学を専攻し、カリフォルニア大学バークリー校に進学。理論物理を志すが、教授の勧めで実験物理を学び、1961年物理学で博士号を取得。1962年ペンシルベニア大学准教授、1967年同教授を経て、1982年からカリフォルニア大学サンタ・バーバラ校教授となる。
 物性物理の分野から研究をはじめ、1975年に同じくペンシルベニア大学の化学教授A・マクダイアミッドと高分子硫化窒素(SN)Xの金属的性質についての共同研究を始める。1976年に東京工業大学の白川英樹が、伝導性を有する新しいポリアセチレンをもってマクダイアミッドグループに参入し、物理学的にその伝導性の研究を行った。1977年、伝導性をもつポリアセチレンを開発し、その功績により無機化学者であるマクダイアミッドと有機化学者である白川とともに2000年のノーベル化学賞を受賞した。物理学と化学の境界を越えた新たな研究分野の確立に至った功績は非常に大きく、その後も半導体ポリマーや、ポリマーLEDなど新たな素材をテーマに研究を続けている。[馬場錬成]

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