ビュブロス

百科事典マイペディアの解説

ビュブロス

レバノンの古代都市遺跡。現在,ベイルートの北にあるジュバイルJubaylにあたる。《旧約聖書》ではゲバルGebal。新石器時代にさかのぼり,エジプト初期王朝時代,古王国時代にはレバノン杉の積出港として栄え,十字軍時代まで存続。同地を経て流通したパピルスをギリシア人がビュブロスと呼んだことから,後世Bibleなどの語が生まれた。1984年世界文化遺産に登録。
→関連項目フェニキア

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世界大百科事典 第2版の解説

ビュブロス【Byblos】

レバノン西部,ベイルートの北約27kmにある古代都市遺跡。現在名はジュバイル。旧約聖書ではゲバルGebal,古代エジプト史料ではクブナ,アッシリア史料ではグブラと呼ばれた。ビュブロスはギリシア語名であり,ギリシア人は当地を経て輸入されたパピルスをビュブロスと呼んだことから,後世,本,聖書Bibleなどを表す語が派生した。古代ビュブロスの集落は新石器時代に始まり,エジプト初期王朝時代,古王国時代にはレバノン産木材の積出港として繁栄し,その間に王政下の都市国家となった。

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世界大百科事典内のビュブロスの言及

【図書館】より

…一方,図書館を指す英語libraryの語源は木皮を意味するラテン語liberに由来し,英語bibliotheca,ドイツ語Bibliothek,フランス語bibliothèqueなどはギリシア語bibliothēkē(biblion(本)+thēkē(置場))に由来する。なおbiblionの語は,小アジアのパピルスの貿易港ビュブロスByblosからきており,これはBible(聖書)などの語源ともなっている。 以下,図書館の歴史を外国と日本に大別して概観し,あわせて日本の現況にもふれることにしたい。…

【図書館】より

…一方,図書館を指す英語libraryの語源は木皮を意味するラテン語liberに由来し,英語bibliotheca,ドイツ語Bibliothek,フランス語bibliothèqueなどはギリシア語bibliothēkē(biblion(本)+thēkē(置場))に由来する。なおbiblionの語は,小アジアのパピルスの貿易港ビュブロスByblosからきており,これはBible(聖書)などの語源ともなっている。 以下,図書館の歴史を外国と日本に大別して概観し,あわせて日本の現況にもふれることにしたい。…

【フェニキア】より


[初期の歴史]
 考古史料によると,カルメル山の山腹の洞窟には旧石器時代後半からナトゥフ時代(ナトゥフ文化)にかけて狩猟民が住み,しだいに原始的な定住と農耕に向かいつつあった。その後,前5000年以後になると,ビュブロスウガリトには有土器新石器時代の痕跡が残されている。初期青銅器時代(前3千年紀)になると,ビュブロスが都市として現れる。…

※「ビュブロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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