ビリャヌエバ(英語表記)Carlos Raúl Villanueva

改訂新版 世界大百科事典 「ビリャヌエバ」の意味・わかりやすい解説

ビリャヌエバ
Carlos Raúl Villanueva
生没年:1900-75

ベネズエラ建築家,都市計画者。外交官の子としてロンドンで生まれ,パリの国立美術学校で建築を学び,1928年からベネズエラで活躍。伝統的な建築と新しい建築デザインを融合して指導的立場に立ち,モダニズムの理論南アメリカの気候風土によく適合した機能主義的要素をとり入れた。カラカスの大学都市建設(1944-)やシレンシオ地区の低コスト住宅群の開発(1941),エル・パライソ地区などの改造計画の成果は,50年代にカラカスを現代都市に一変させた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビリャヌエバ」の意味・わかりやすい解説

ビリャヌエバ
Villanueva, Juan de

[生]1739. マドリード
[没]1811. マドリード
スペインの新古典主義を代表する建築家。彫刻家の子として生れ,マドリードのサン・フェルナンドアカデミーに学び,奨学金を得て,1758年から 65年までローマに学ぶ。帰国後,チュリゲラ様式批判,王室関係のビラをパラディオ風のデザインでまとめたのを始りに,次第に新古典主義に向い,宮廷建築家 (1789~1808,首席宮廷建築家) としてマドリードを中心に多数の建物を手がけた。主要な作品は自然史博物館として構想した現プラド美術館 (1785~87,19世紀に改築) で,18世紀のイタリアの新古典主義に近い表現がみられる。

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