サンフェルナンド(英語表記)San Fernando

デジタル大辞泉 「サンフェルナンド」の意味・読み・例文・類語

サン‐フェルナンド(San Fernando)

フィリピンルソン島北西部、ラウニオン州の都市。同州の州都。首都マニラの北約270キロメートル、南シナ海に突き出したポロ岬に抱かれた港湾をもつ。古くから交易で栄え、中国寺院が残る。イロコス地方の玄関口であり、銅鉱、煙草などの積出港になっている。
フィリピン、ルソン島中部、パンパンガ州の都市。同州の州都。首都マニラの北西約70キロメートルに位置する。サトウキビを産し、製糖工場が立地。復活祭でキリストに扮したカトリック信者が、十字架はりつけにされる行事で知られる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンフェルナンド」の意味・わかりやすい解説

サンフェルナンド
San Fernando

チリ中部の都市。首都サンチアゴの南南西約 130km,海岸山脈アンデス山脈にはさまれたチリ中央低地帯にあり,ラペル川にのぞむ。標高約 340m。 1742年建設。肥沃な農業地帯の商工業中心地。周辺では,コムギ飼料作物イネ,豆類,ブドウなどが栽培されるほか,牧畜が盛んで,ワソ huasoと呼ばれるカウボーイが多く,市で開かれるロデオは全国的に有名。パンアメリカン・ハイウェーとチリ縦貫鉄道が通り,西の太平洋岸の保養地ピチレムへ通じる鉄道,道路が分岐する。人口4万 9245 (1990推計) 。

サンフェルナンド
San Fernando

アルゼンチン中部,ブエノスアイレス州北東部の都市。首都ブエノスアイレスの北西郊の都市で,ブエノスアイレス大都市圏の一部をなす。パラナ川三角州の南東端,ラプラタ川に注ぐルハン川の最下流部南岸に位置する。 1806年建設。当初は牧牛地帯を背後に控えた小さな港町にすぎなかったが,首都の発展に伴って次第に発展。現在,乳製品,魚・果実缶詰,家具,製紙製材などの工業がある。周辺一帯を含めたサンフェルナンド地区の人口 14万 4761 (1991推計) 。

サンフェルナンド
San Fernando

西インド諸島東部,トリニダード・トバゴの都市。トリニダード島西岸,パリア湾にのぞむ港湾都市で,首都ポートオブスペインの南約 40kmに位置する。かつてインディオのカリブ族の集落があったところに 1786年つくられた町で,1818年火事で破壊され,のち再建された。同国第2の都市で,南部の豊かな油田地帯の中心地となっている。人口3万 92 (1990推計) 。

サンフェルナンド
San Fernando

スペイン南西部,アンダルシア州西部,カディス県の軍港都市。カディス湾南岸の潟に囲まれた岩の島に位置する。海軍司令部所在地で,海軍の学校,海軍工廠,造船所がある。塩,石材を産し,軽工業も行われる。人口8万 5191 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンフェルナンド」の意味・わかりやすい解説

サン・フェルナンド(フィリピン、ラウニオン州)
さんふぇるなんど
San Fernando

フィリピン北部、ルソン島北西部の都市。ラウニオン州の州都。人口10万2082(2000)。南シナ海に突き出たポロ岬に抱かれた港湾は銅鉱、タバコなど輸出品の積出し港である。マニラの北269キロメートルにあり、鉄道の終点で、イロコス地方への入り口をなす。南隣のバウワンとの間の砂浜は海岸リゾートとして開発されホテルも多い。住民はイロカノ語を話す。

[高橋 彰]


サン・フェルナンド(フィリピン、パンパンガ州)
さんふぇるなんど
San Fernando

フィリピン、ルソン島中部の都市。パンパンガ州の州都。人口22万1857(2000)。パンパンゴ人が多い。マニラの北66キロメートルにあり高速道路で結ばれる。アンヘレスを経て北に延びる国道とオロンガポ方面への道の分岐点で交通量が多い。中部ルソン平原の行政、流通の中心地となっている。付近はサトウキビ生産が盛んで、製糖工場もみられる。

[高橋 彰]

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百科事典マイペディア 「サンフェルナンド」の意味・わかりやすい解説

サン・フェルナンド

カリブ海の南東端に位置するトリニダード・トバゴの都市。トリニダード島の南西部,パリア湾に臨む港湾都市で,同島南半部の行政,商業の中心地になっている。人口4万8838人(2011)。

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