ファルネソール

化学辞典 第2版 「ファルネソール」の解説

ファルネソール
ファルネソール
farnesol

3,7,11-trimethyl-2,6,10-dodecatriene-1-ol.C15H26O(222.37).鎖状セスキテルペンアルコールシトロネラ油レモングラス油,シクラメン油,ばら油などの香気成分多く精油には,このtrans-trans形異性体のみが存在する.無色透明な液体沸点111 ℃(47 Pa).0.895.1.487.λmax 224 nm(ε 17.300).香料に広く用いられる.[CAS 4602-84-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファルネソール」の意味・わかりやすい解説

ファルネソール
farnesol

化学式 C15H25OH 。非環式セスキテルペンアルコールの一例で,種々の植物精油中に含まれる。水に不溶,アルコール,エーテル可溶の液体で,トランス-トランス異性体の沸点は 0.2mmHgの圧力下で 120℃である。香料原料として用いられる。また,ピロリン酸エステルはカロテノイド,ステロイドの生合成経路における中間体と考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android