現代外国人名録2016 「フィリッププティ」の解説
フィリップ プティ
Philippe Petit
- 職業・肩書
- 綱渡り師,パフォーミング・アーティスト
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1949年
- 経歴
- 幼い頃からマジック、ジャグリングに興味を持ち、16歳の時に初めて綱渡りに挑戦。高校を5度退学になり、勘当される。家出して大道芸で小銭を稼ぎながら、一輪車、曲芸、パントマイムもこなす。綱渡りに目覚め、1971年パリのノートルダム寺院屋上にロープを張り、大掛かりな違法曲芸に“デビュー”。’73年オーストラリア・シドニー湾のハーバー・ブリッジの最も高い2本の支柱に綱を張って踊り、逮捕される。’74年ニューヨークの世界貿易センタービル(WTC)の2棟の屋上を綱のロープで結び、高さ約400メートルの空中で綱渡りを敢行。不法侵入罪で逮捕されるが、ニューヨークの子供たちに芸を披露することを条件に無罪放免となった。それから各地の行事に多数招かれ、’89年のフランス革命200年祭では、シャイヨー宮とエッフェル塔の2階展望台を結ぶ地上700メートルの綱渡りに成功。その後も、孤児や病気の子供たちのためのパフォーマンスに、欧米や中東各地をボランティアで回る。2007年WTCでの綱渡りの着想から実行までの6年半を再現したドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」(ジェームス・マーシュ監督)が製作され、2008年のサンダンス映画祭でドキュメンタリー映画部門審査員賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報