フェアチャイルドリパブリックA-10サンダーボルトII(読み)フェアチャイルドリパブリックエーじゅうサンダーボルトツー(英語表記)Fairchild Republic A-10 Thunderbolt II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

フェアチャイルドリパブリックA-10サンダーボルトII
フェアチャイルドリパブリックエーじゅうサンダーボルトツー
Fairchild Republic A-10 Thunderbolt II

1970年代初めアメリカ合衆国のフェアチャイルドが敵機甲部隊の攻撃用に開発した地上攻撃機。 1976年に部隊配備が始まった。速度性能を犠牲にしても戦場支援能力に重点がおかれ,固定武装として機首に 30mmガトリング機関砲という重火器を装備,クラスター爆弾,マベリック・ミサイル,レーザー誘導爆弾,ナパーム弾ロケット弾などの対地攻撃兵器を搭載する。また地上砲火から機体パイロットを守るため,主要部に装甲板を装着,不時着に備えて車輪が格納状態でも主翼から半分露出する設計になっている。史上最強のタンクキラーといわれ,戦車にとっては脅威となる存在で,湾岸戦争ではイラク軍地上部隊に対して大きな戦果を上げた。乗員1,全長 16.26m,全幅 17.53m,総重量 22.6t,最大速度時速 706km,航続距離 4200km。武装 30mmガトリング機関砲1,ミサイル,爆弾など 7.3t。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android