化学辞典 第2版 「フッ化バリウム」の解説
フッ化バリウム
フッカバリウム
barium fluoride
BaF2(175.33).炭酸バリウムをフッ化水素酸で中和すると得られる.無色の等軸晶系結晶.密度4.89 g cm-3.融点1280 ℃,沸点2260 ℃.水に難溶,塩化アンモニウム水溶液に可溶.空気中で熱すると1000 ℃ 以上で分解して酸化バリウムを生じる.ほうろう工業,金属加工に融剤として,また防腐剤,エナメル,光学ガラス,赤外線分光器の窓,シンチレーター(X線,γ線蛍光スクリーン)として用いられる.有毒.[CAS 7787-32-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報