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フランス社会学 フランスしゃかいがくFrench sociology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フランス社会学
フランスしゃかいがく
French sociology

フランス革命と前後して市民社会の批判的自己認識の学として出発したフランス社会学は,その先駆を C.モンテスキューや百科全書派の実証主義哲学に求めることができる。社会学の命名者 A.コントは社会建設のための実証的科学の時代の到来を説き,F.ル・プレー (→社会調査 ) や A.V.エスピナス (社会有機体説) に道を開いた。 G.ル・ボンや G.タルドは心理学的社会学や集団行動の研究で知られているが,フランス社会学を体系化させたのは,É.デュルケムであり,『社会学年報』L'anńee sociologique (1897) によって,教育,宗教,法律,道徳,経済,犯罪などの諸分野で集合的現象の研究に実績をあげた。彼の門下から M.モース (全体としての社会的事実の連関) や M.アルバクス (科学的実証主義,意識研究) らが輩出した。第2次世界大戦後,主としてアメリカ社会学の諸技法が導入され,社会政策との結びつきも強まった。 G.ギュルビッチは弁証法や現象学を社会学的経験主義と結合させようとして多元的,層化的社会像を提示し,C.レビ=ストロースは構造主義的方法によって人類学に新しい問題を投じ,F.ペルー,R.アロンは現代文明論を,G.P.フリードマン,P.ナビル,A.トゥレーヌは労働社会学,M.クロジェは官僚制研究,R.カイヨアは遊びを,H.ルフェーブルは日常生活批判と都市研究,P.ブリュドゥは文化資本の研究,J.デュマズディエはレジャー研究などと,独創的な試みが続けられている。

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