改訂新版 世界大百科事典 「フロートー」の意味・わかりやすい解説 フロートーFriedrich von Flotow生没年:1812-83 ドイツのオペラ作曲家。パリ音楽院で学び,同時にパリの音楽生活から多くを吸収する。1844年オペラ《アレッサンドロ・ストラデラ》をハンブルクで初演して成功。しかし彼が決定的な名声を確立するのは,47年にウィーンで初演したオペラ《マルタ》による。一時シュウェリーンの宮廷劇場の音楽監督を務めたほか,ベルリン,パリなどで多くのオペラ,バレエ曲を発表した。彼のオペラの特色はドイツのジングシュピールにフランス風の軽妙な抒情性を加えたことにあり,美しく感傷的な旋律はその音楽の生命となっている。執筆者:西原 稔 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「フロートー」の意味・わかりやすい解説 フロートー ドイツのオペラ作曲家。男爵。15歳でパリ音楽院に学び作曲をA.ライヒャ〔1770-1836〕に師事,グノー,オッフェンバックらと交わり影響を受ける。オペラ《アレッサンドロ・ストラデラ》(1844年)で成功をおさめ,以後パリを本拠にコミック・オペラ(喜歌劇)の影響を受けた多くの作品を書いた。代表作にウィーンで初演された4幕のオペラ《マルタ》(1847年)がある。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by