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ブラジル=西ドイツ原子力協定 ブラジル=にしドイツげんしりょくきょうていBrazilian-West German Nuclear Energy Agreement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブラジル=西ドイツ原子力協定
ブラジル=にしドイツげんしりょくきょうてい
Brazilian-West German Nuclear Energy Agreement

1975年6月 27日ブラジル西ドイツとの間で結ばれた原子力利用に関する協定。期限は 15年でその後5年間の延長を可能としたもの。同協定により,15年にわたって西ドイツはブラジルに原子炉8基と核燃料再処理およびウラン濃縮施設を建設し,ブラジルは見返りに西ドイツへ天然,濃縮ウランを提供する。石油の自給率が低いブラジルは,原子力産業の開発ではラテンアメリカで有数のアルゼンチンに対抗して,西ドイツと原子力利用のための協力関係を進めてきた。 76年2月,国際原子力機関 IAEA理事会は同協定に基づき,西ドイツ=ブラジルの「IAEA保障措置移管協定」を承認した。しかし核兵器不拡散条約に加入していないブラジルが,同協定により核兵器開発にまで進むことを強く懸念したアメリカ合衆国が,両国に対して同協定を撤回するよう圧力をかけた。このため,合衆国,ブラジル間の関係に緊張が生じたが,77年 11月 22日,C.バンス国務長官は,ウラン濃縮施設導入に必ずしも反対しないが,核兵器製造を可能とする技術や施設導入には反対し続けるとの合衆国政府の立場を表明した。

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