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ブータン国王 ぶーたんこくおう

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知恵蔵2015の解説

ブータン国王

絶対君主制をとるヒマラヤの小国ブータンの国家主権者。現在のジグメ・シンゲ・ワンチュクは1907年から続くワンチュク王朝の第4代で、55年生まれと比較的若いが、国民の熱い支持を得ていることで国際的にも知られている。2005年末の演説で、08年に議会制民主主義の政府を選ぶ総選挙を実施し、自分は退位する方針を突然表明し、国民を驚かせた。王位は息子のジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク皇太子に継承する考えだ。国王は権限を議会に一部委譲するなど民主化に向けた改革を進めてきた。05年3月には成文憲法制定のための草案も発表した。草案では、民主的な立憲君主制を政体として明記したうえ、国王は21歳から即位できるが、65歳で退位する「定年制」や、男性の後継者がない場合、女王も認めるとした。国王が憲法に背く行為をした場合、議会の4分の3、国民投票過半数の支持で国王の解任もできることも明記した。また、環境保護について独立した章を設け、「国土の最低60%は森林」と保証した。化学物質の使用や開発行為については、環境への悪影響が科学的に十分証明されていなくとも、「予防原則」に基づいて禁止措置が講じられることをうたっている。

(竹内幸史 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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