プレー火山(読み)プレーかざん(その他表記)Montagne Pelée

最新 地学事典 「プレー火山」の解説

プレーかざん
プレー火山

Pelée volcano

小アンティル諸島のMartinique島北西端にある第四紀の複合火山(海抜1,460m)。モンプレーとも。基盤は第三紀堆積岩類・火山岩類など。輝石安山岩質の溶岩や火砕物からなる成層火山が主な山体を構成し,山頂に複合した火口がある。現在は山頂火口をほとんど埋めて溶岩円頂丘がある。1902年4月~03年末に大活動が起こり,1902年5月8日に大爆発とともに巨大な熱雲が山頂から高速(200km/h以上)で流下し,西~南麓を破壊した。St. Pierre市では死者約28,000人,生存者2人,建築構造物は壊滅的打撃を受けた。同様の規模の熱雲はその後数回生じた。山頂火口を埋めて溶岩丘が生じ,比高340mに達する火山岩尖が一時的に生じた。1929~32年には小規模の熱雲が100回以上発生し,最後に山頂に溶岩円頂丘が成長。

執筆者:

参照項目:熱雲

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プレー火山」の意味・わかりやすい解説

プレー火山
ぷれーかざん
Montagne Pelée

西インド諸島、小アンティル諸島のフランス領マルティニーク島北端にある活火山。標高1397メートル。安山岩の成層火山で、山頂火口をほぼ充満して二つの交差した溶岩円頂丘が存在する。1851年を皮切りに、1932年までに数回の激烈な噴火があり惨害を出した。溶岩円頂丘、溶岩塔の形成や、大爆発、火砕流(熱雲)をおこしやすい。とくに1902年5月8日、大爆発とともに熱雲が山頂から秒速50メートル以上もの高速で西・南麓(ろく)へ流下し、約8キロメートル先の港町サン・ピエールの市民約2万8000人を2、3分でほぼ全滅させ、20世紀における世界最大の噴火災害を生じ、欧米に現代流の火山観測勃興(ぼっこう)させる契機を与えた。1936年パリ大学付属火山観測所ができ、1978年には地震計の観測網も整備された。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む