プロテインホスファターゼ(英語表記)protein phosphatase

デジタル大辞泉の解説

リン酸化されたたんぱく質脱リン酸化する酵素加水分解によってたんぱく質からリン酸基を除去する。チロシン残基に作用するもの(チロシンホスファターゼ)とセリントレオニンの残基に作用するもの(セリン-トレオニンホスファターゼ)などがある。プロテインキナーゼと逆の反応を触媒するもので、生体内での糖代謝・平滑筋収縮細胞周期細胞分化の制御・免疫系や神経系の維持などに重要な役割を果たしている。たんぱく質ホスファターゼ。たんぱく質脱リン酸化酵素。ホスホリラーゼホスファターゼPP(protein phosphatase)。

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化学辞典 第2版の解説

リン酸化されたタンパク質からリン酸基をはずす酵素.キナーゼホスファターゼのバランスが重要である.ペスト菌の病原因子もこの酵素の一員で,リン酸化チロシン残基からリン酸基をはずすホスファターゼ(protein tyrosine phosphatase)であるが,外来ゆえに制御がきかず,死に至る.[CAS 375798-61-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内のプロテインホスファターゼの言及

【加水分解酵素】より

…このような広義の栄養に関係した働きのほかに,生理機能の調節や制御に関係するものもある。例えば環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼやプロテインホスファターゼは,それぞれ基質となるリン酸エステル結合を分解する作用を通じて,環状ヌクレオチドが仲介する細胞の代謝応答の制御に寄与している。またコリンエステラーゼは,シナプス前膜から放出されるアセチルコリンを分解して興奮の後始末をする。…

※「プロテインホスファターゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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