ヘレン メリル(英語表記)Helen Merrill

現代外国人名録2016 「ヘレン メリル」の解説

ヘレン メリル
Helen Merrill

職業・肩書
ジャズ歌手

国籍
米国

生年月日
1929年6月21日

出生地
ニューヨーク

受賞
ジャズ・ディスク大賞ボーカル賞(日本)〔1990年,1994年〕

経歴
クロアチア移民の両親の間にニューヨークで生まれる。14歳の時にジャズシンガーとしてデビュー。マイルス・デービスやディジー・ガレスピーらと共演。一時引退したが1954年に復帰。エマーシー・レーベルに歴史的なクリフォード・ブラウンとそのセッション録音アルバム「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」を発表。その中のコール・ポーター作曲「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」がヒット。端正でハスキーな歌声で“ニューヨークのため息”と呼ばれた。以来半世紀以上にわたって歌い続ける。この間、’67年に日本で結婚し、夫がシカゴに転勤する’72年まで日本で生活。その後シカゴに住み半ば引退状態だったが、’76年5月にジョン・ルイスとともに来日公演を行い、以後コンスタントに活動を続ける。’87年にはエマーシーのセッションを再現したギルエバンスとの共演盤を録音し話題を呼ぶ。他の代表作に「フィーリング・イズ・ミューチュアル」「コラボレーション/H.メリル〜G.エバンス」「ヘレン・メリルとして知られるイェーレ・アナ・ミルセチッチ」など。日本での人気が高く、’60年以来何度も来日公演を実施、2008年東京で「Sayonaraコンサート」を行う。2012年日本の八代亜紀がジャズ歌手としてニューヨークの名門ジャズクラブ“バードランド”で初の海外公演をした際、特別ゲストとして出演

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「ヘレン メリル」の解説

ヘレン メリル
Helen Merrill


1929.6.21 -
歌手。
ニューヨーク生まれ。
マイルス・デイビスやバド・パウエルらと「845クラブ」で共演し、1954年EmArcyと契約しクリフォード・ブラウンと共演盤を録音して一流歌手の仲間入りをする。ギル・エバンスやビル・エバンスをバックにアルバムを発表し、’66年には日本に居住する。その後、帰国して引退状態が続くが、’76年ジョン・ルイスとの日本公演でカムバックし、以後、コンスタントに活動を続ける。’87年EmArcyのセッションを再現したギル・エバンスとの共演盤を録音し、大きな話題を呼ぶ。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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