ベンゾジアゼピン中毒(読み)べんぞじあぜぴんちゅうどく

家庭医学館 「ベンゾジアゼピン中毒」の解説

べんぞじあぜぴんちゅうどく【ベンゾジアゼピン中毒】

 ベンゾジアゼピンは、元来は抗不安薬ですが、催眠効果の高いものがあって、催眠鎮静薬としても使用されています。
 抗不安薬としても、催眠薬としても現在、使用頻度がもっとも高くなっています。
[症状]
 傾眠(けいみん)(強い眠け)、構語障害、失調(からだが思うように動かない)、複視(二重に見える)、知的障害などがおこります。
 血圧低下、呼吸数の減少、呼吸まひがおこることもあります。
[治療]
 飲んで30分以内であれば吐(は)かせます。
 飲んで2時間以内であれば初期治療(「医師が行なう中毒の初期治療」)の胃洗浄を行ないます。
 そのほかの初期治療としては、吸着剤活性炭下剤(げざい)の使用、ベンゾジアゼピンの拮抗薬(きっこうやく)であるフルマゼニルの注射も行なわれます。
 誤嚥(ごえん)の防止(気管内挿管)、呼吸の補助(酸素吸入)などの保存的治療も必要です。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android