コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

誤嚥 ゴエン

デジタル大辞泉の解説

ご‐えん【誤×嚥】

[名](スル)飲食物や唾液が誤って気管に入ってしまうこと。また、異物を間違って飲んでしまうこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ごえん【誤嚥】

( 名 ) スル
異物を誤って飲みこむこと。
誤って気道内に食物が流入してしまうこと。嚥下障害がある人にみられる。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

誤嚥
ごえん

気管内に固形物や流動物など異物を誤って飲み込む、または吸い込むこと。正常時には、食物などを飲み込む嚥下(えんげ)の際に嚥下反射によって気道の入り口は喉頭蓋(こうとうがい)によってふさがれ、気道への食物の侵入を阻止すると同時に嚥下物は食道、さらには消化管へと送られる。気道が閉じられ食道が開かれている時間はおよそ0.5秒とされる。この短い時間に食物を安全に飲み込むためには、そしゃくにより刻まれ、砕かれ、つぶされて、唾液(だえき)と混ざり合った食塊となっていることが望ましい。しかし、そしゃくから嚥下に至る動作をつかさどる神経の麻痺(まひ)や、運動制限の原因となる腫瘍(しゅよう)などがあると、一連の動作がスムーズに行えず(嚥下障害)、食塊もうまくつくれなくなって誤嚥を生ずる。高齢者や認知症患者などでは、誤嚥性肺炎やときに窒息などを引き起こしやすくなる。
 「誤飲」という表現も誤嚥と同義として扱われることがあるが、厳密には小児が食べ物でないものを誤って食べたり飲み込んだりしてしまう場合を「誤飲」または「誤食」とよんで区別する。これには成人が食用と誤って毒キノコや有毒の魚貝などを食べてしまう場合も含まれる。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

誤嚥の関連キーワードキアリーⅡ型奇形(アーノルド・キアリー奇形)筋萎縮性側索硬化症(ALS/アミトロ)かめない、飲み込めないときの食事調理法老化にともなう呼吸器の病気と症状喉頭運動まひ(反回神経まひ)ARDSをひきおこす病気ベンゾジアゼピン中毒急性呼吸窮迫症候群3歳児虐待死事件障害児の摂食指導摂食・嚥下障害食道アカラシアX線透視診断反回神経麻痺サルコペニア喉頭全摘出術ゾンデ栄養法重症筋無力症食道静脈瘤嚥下性肺炎

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

誤嚥の関連情報