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ペレス・エスキベル Pérez Esquivel, Adolfo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ペレス・エスキベル
Pérez Esquivel, Adolfo

[生]1931.11.26. アルゼンチン,ブエノスアイレス
アルゼンチンの彫刻家建築家・平和運動家。漁民の子として生れ,1956年国立美術学校を卒業。彫刻家・建築家として活躍するとともに,68年国立美術学校の教授に就任。 71年に職人の協同組合結成のための団体に参加。テロリストと軍事政府が暴力を行使し合う内乱状態のなかで軍縮核不拡散および社会改革を目指す運動を始めた。 74年コロンビアで「平和と正義のしもべ団」の事務局長に就任。非暴力による紛争解決を唱え,軍事政権下で2万人に上った行方不明者の追跡や,スラムの追放に尽力するなど,過酷な弾圧によって権利を奪われた政治的無産階級者を擁護した。 77年には 14ヵ月間投獄され,拷問にさらされた。 80年ノーベル平和賞を受賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ペレス・エスキベル
ぺれすえすきべる
Adolfo Prez Esquivel
(1931― )

アルゼンチンの人権活動家で建築家、彫刻家。ブエノス・アイレス近郊に生まれる。アルゼンチン国立美術学校に学び、卒業後マヌエル・ベルグラーノ美術学校などの彫刻・建築科の教授を務める。1970年代初頭以降のゲリラと軍の対決・内乱状態から生じた人権侵害を憂えて、非暴力の人権運動に専念するため教職を辞し、1973年に「ラテンアメリカ平和と正義奉仕協会」を結成。軍事政権(1976~1983)の人権抑圧政策に対して、カトリック平和主義の立場から人権擁護活動を行い、1977~1978年には14か月間投獄された。1980年にノーベル平和賞を受賞。1982年にアッシジ(聖フランチェスコゆかりのイタリアの町)の名誉市民となる。国連平和大学の学長を務めるなど国際的にも活動している。[乗 浩子]

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