日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ペロー(Jules Joseph Perrot)
ぺろー
Jules Joseph Perrot
(1810―1892)
フランスの舞踊家、振付者。リヨンに生まれる。A・ベストリスなどに学び、1830年パリ・オペラ座でデビュー、M・タリオーニのパートナーを務め、35年に退団。ヨーロッパ各地で踊り手、振付者として活躍、ナポリでC・グリジをみいだし、のち結婚した。41年、グリジを主演に不朽のロマンチック・バレエの傑作『ジゼル』を振り付けて、パリ・オペラ座で初演。その後、ロンドンのマジェスティ劇場、ペテルブルグの帝室劇場のバレエ・マスターを務め、多くの作品を振り付けた。ほかの代表作に『エスメラルダ』『パ・ド・カトル』『パリスの審判』『四季』など。
[市川 雅]
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