コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ジゼル Giselle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジゼル
Giselle

2幕のバレエ台本テオフィル・ゴーチエ,アンリ・ベルノア・ド・サン=ジョルジュ。音楽アドルフ=シャルル・アダン。振り付けジャン・コラリ,ジュール・ペロー。装置 L.キケリ。カルロッタ・グリジのジゼル,リュシアン・プティパのアルブレヒト,アデール・デュミレートルのミルタで 1841年パリ・オペラ座初演。スラブの民間伝承,死霊ウィリを扱ったハインリヒ・ハイネの『精霊物語』をゴーチエが脚色したロマンチック・バレエの代表作。王子アルブレヒトに裏切られた村娘ジゼルが命を絶ち,ウィリという妖精になって,霧のなかで月光を浴びて踊る。初演以来,数々の名バレリーナによって踊られ,ファニー・エルスラー,アンナ・パブロワ,ガリーナ・ウラノワ,アリシア・マルコワ,マーゴ・フォンティン,イベット・ショビレらのものが有名。日本では谷桃子森下洋子のものが優れる。近年マッツ・エックやマリシア・ハイデの斬新な演出も知られる。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

ジゼル(Giselle)

フランスの作曲家アダン作曲のバレエ音楽。台本はT=ゴーティエほか。二幕。1841年パリで初演。演劇的な第一幕と幻想的な第二幕が好対照をなす。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

ジゼル

アダン作曲のバレエ音楽。ハイネの《ドイツより》に書かれていたオーストリア地方の妖精ウィリの伝説に触発されたゴーティエが,サン・ジョルジュとジャン・コラリ〔1779-1854〕との共作で台本を書き,コラリとJ.J.ペローの振付により,1841年パリのオペラ座で初演された。
→関連項目谷桃子チュチュフォンテイン森下洋子ローヤル・バレエ団

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

デジタル大辞泉プラスの解説

ジゼル

フランスの振付家ジュール・ペローとジャン・コラーリによる全2幕のバレエ(1841)。原題《Giselle》。パリ、オペラ座で初演。音楽はアドルフ・アダン。19世紀ロマンチック・バレエの代表作として知られる。

ジゼル

フランスの作曲家アドルフ・アダンのバレエ音楽(1841)。原題《Giselle》。

出典|小学館デジタル大辞泉プラスについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ジゼル【Giselle】

2幕のロマンティック・バレエ。音楽はA.アダン。台本は,ゴーティエ,サン・ジョルジュとJ.コラリの共作。コラリとJ.ペロー振付。1841年6月パリ・オペラ座初演。ハイネの《ドイツより》に書かれたオーストリア地方に伝わる妖精ウイリに魅せられた若者が死ぬまで踊りつづけるという伝説をもとに創作された。恋した王子アルブレヒトの裏切りにみずからの命を絶つ村娘ジゼルの悲恋を描いたもの。グリジのジゼル初演後,42年ペチパが改訂,ロシアをはじめ世界各地で公演された。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

ジゼル【Giselle】

アダン作曲のバレエ音楽。二幕。1841年初演。ハイネの「ドイツ便り」中の中世ドイツの伝説による。ロマンチック-バレエの代表作の一。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジゼル
じぜる
Giselle

2幕のバレエ。T・ゴーチエ、サン・ジョルジュ、J・コラリ共作の台本、A・アダンの音楽、コラリとJ・ペロー振付けにより、1841年パリ・オペラ座で初演された。初演ダンサーはC・グリジ(ジゼル)とJ・L・プチパ(アルブレヒト)。ゴーチエがハイネの「妖精(ようせい)物語」にヒントを得て台本の一部を書いた。村娘ジゼルはロイスという若者を恋するが、ロイスは実はアルブレヒトという王子であり、婚約者がいることを知り、ジゼルは狂乱の踊りのうちに持病の心臓病の発作で死んでしまう(第1幕)。結婚前に死んだ娘は森の中でウィリという妖精になるといわれ、ジゼルも森の中を通る男を死ぬまで踊らせるウィリになるが、森へ墓参にきたアルブレヒトを他のウィリたちに逆らって必死の思いで助ける(第2幕)。民俗色あふれた演劇的な第1幕と、白いロマンチック・チュチュを着けて踊られる幻想的な第2幕が好対照を示し、ロマンチック・バレエの代表的作品となっている。G・ウラーノワ、Y・ショビレ、C・フラッチなどが『ジゼル』を踊る舞姫として有名。[市川 雅]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内のジゼルの言及

【ペチパ】より

…彼の作品は《ドン・キホーテ》(1869),《バヤデルカBayaderka》(1877)をはじめ自作だけでも60編を超すが,その作舞法は年とともに深味をまし豊かになり,とくに晩年にはチャイコフスキー,グラズノフの協力のもとに交響楽的バレエ《眠れる森の美女》(1890,曲チャイコフスキー),《白鳥の湖》(1895,イワノフと分担,曲チャイコフスキー),《ライモンダ》(1898,曲グラズノフ)など,近代バレエの頂点をなす不朽の名作をつくりあげた。また《ジゼル》《海賊》《エスメラルダ》など,先人の作品の改訂増補にいどみ,精彩さを加えた傑作として後代に伝えた。さらに当時のオペラの踊りの場面のほとんどを彼が振り付けたことを考えると,19世紀後半の舞踊界はペチパの時代と呼ぶにふさわしい。…

※「ジゼル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ジゼルの関連キーワードアダン(Adolphe Charles Adam)ペロー(Jules Joseph Perrot)マリカ・アブドゥラフマーノヴナ サビーロアアロンソ(Alicia Alonso)セミョーン チュージンマドレーヌ イーストーオルガ スペシフツェワエレーナ フィリピエワ中国国立上海バレエ団ロマンチックバレエA. マルコーワ中国中央バレエ団イーゴリ コルプカルラ フラッチA. アロンソTAXI NYY. ショビレスペシフツェワ谷桃子バレエ団セミョーノワ

今日のキーワード

所信表明演説

政府の長が施政に関する考え方を明らかにするために行う演説。日本の国会では、臨時国会や特別国会の冒頭に内閣総理大臣が衆議院および参議院の本会議場で行い、当面の問題を中心にその国会における内閣の方針を示す...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ジゼルの関連情報