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ポイエシス poiēsis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ポイエシス
poiēsis

「制作」あるいは「詩 (作) 」の意のギリシア語。 poiēsisの形容詞形 poiētikēに由来する poeticsは普通「詩学」と訳されるが,poiētikē technēないし poiētikē epistēmēは字義的には「制作的知識」ないし「制作論」の意であり,詩学よりは広義である。プラトンは『饗宴』 (前 205) で poiēsisを,広義には「形をなしていないものから形としてあるものを生み出す一切の原因」とし,さまざまな技術的知識に基づく仕事の一切にかかわる者,職人を制作者 poiētēsと呼び,狭義には「文芸,音楽にかかわる者」を poiētēsと規定した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ポイエシス【poiēsis】

ひろく制作,生産を意味するギリシア語。机やベッドの制作も詩作も絵を描きだすことも同じくポイエシスであったが,プラトンやアリストテレスにおいてこの語はとくに詩作,あるいは詩作の技,術を意味するようになる。なおできあがった作品としての詩はpoiēma(英語ではpoem)と呼ばれる。またアリストテレスには詩作の技を示す特別の用語としてpoiētikēがあるが,それはpoiētikē technēの略語である。

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世界大百科事典内のポイエシスの言及

【実践】より

…その場合,永遠の真実在(真理)としてのイデアや神をロゴス(理性)によって認識するテオリアが価値的に優先され,実践は仮象的で可変的な感覚世界に属する人間が真実在を認識するための手段と考えられた。そこでまた,実践はとくに精神的な倫理的・政治的行為と考えられる一方,より物質的な生産行為は〈ポイエシス(制作)〉としてさらに区別されることにもなる(アリストテレス)。ポイエシスは,芸術をも含めてものを制作するやり方(知識)としての〈テクネ(技術)〉と密接に結びついたものと考えられたが,この点で,制作的・技術的実践には実用的・有用的という意が含意される。…

※「ポイエシス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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