ポケットモンスター(読み)ぽけっともんすたー(その他表記)Pocket Monsters

共同通信ニュース用語解説 「ポケットモンスター」の解説

ポケットモンスター

人気ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに登場する架空の生き物モンスターボールと呼ばれる道具で捕まえ、対戦させることでレベルアップしたり進化したりする。700種類以上登場しており、特にネズミを模した「ピカチュウ」が人気。ゲームの第1作は1996年に任天堂携帯型ゲーム機ゲームボーイ」向けに発売され、シリーズの世界累計販売本数は2億を超える。テレビアニメ映画にもなっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポケットモンスター」の意味・わかりやすい解説

ポケットモンスター
ぽけっともんすたー
Pocket Monsters

架空の生物ポケットモンスターの収集・育成・対戦・交換を楽しむゲームソフト、アニメ、映画、カードゲームなどの作品群の総称。作品に登場する「ピカチュウ」「ニャース」「ゼニガメ」などの架空生物そのものをさす場合もある。略称ポケモン(Pokémon)。第1作は任天堂が1996年(平成8)に携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」用ソフトとして発売した。ゲームは自ら作品中の主人公となって遊ぶロールプレイング方式。暴力などの要素があふれがちであったゲーム世界に、親しみやすいキャラクター、親子で安心して楽しめる要素、個性あふれるモンスターたちを捕まえ育てるコレクション性、同じソフトをもつ人と対戦や交換を楽しむコミュニケーション性、時空を超えながら冒険を進める物語性などを導入することで、日本だけでなく世界的な人気をよんだ。テレビアニメの放映は1997年から始まり、1998年から映画化もされている。2016年(平成28)5月時点で、世界でゲームソフト(関連・派生ソフトを含む)を2億8000万本以上販売し、テレビアニメは95か国・地域で放映され、映画の劇場動員数は約7237万人に達した。遊園地やゲームセンターなどに設置される業務用ゲーム機も開発され、ぬいぐるみから航空機ラッピングまで、ライセンス供与先は約400社にのぼる。ポケットモンスターの累計市場規模は4兆8000億円以上に達する。2016年には、ポケットモンスターのキャラクターを使用したスマートフォン用ゲームソフト、ポケモンGOが世界で配信され、配信1か月でダウンロード数は1億3000万件を超えた。

 任天堂は1998年に、ゲーム企画会社のクリーチャーズ、ゲーム制作会社のゲームフリークとともに、ポケットモンスターの関連グッズなどを販売するポケモンセンター株式会社(2000年から株式会社ポケモンに社名変更)を設立。2016年現在、株式会社ポケモンがポケットモンスターのソフト、アニメ、カードゲーム、映画やキャラクターグッズの販売のほか、キャラクターなどのライセンス権を管理している。なお「ポケットモンスター」および「ポケモン」は任天堂、クリーチャーズ、ゲームフリークの登録商標である。

[矢野 武 2017年1月19日]

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デジタル大辞泉プラス 「ポケットモンスター」の解説

ポケットモンスター

①株式会社ポケモン、任天堂が発売するゲームソフトのシリーズ。ロールプレイングゲーム。1996年2月にゲームボーイ用ソフト「ポケットモンスター 赤」「ポケットモンスター 緑」が同時発売。日本だけでなく世界中でヒットし、テレビアニメや映画などに映像化された。シリーズはほかに「ポケットモンスター 金」「ポケットモンスター 銀」「ポケットモンスター ルビー」「ポケットモンスター サファイア」など。またNINTENDO64などの家庭用ゲーム機に接続し、立体的な対戦ができる「ポケモンスタジアム」や、シリーズのキャラクター「ピカチュウ」を使用した派生シリーズも多数ある。略称は「ポケモン」。
②①を原作とする日本のテレビアニメ。放映はテレビ東京系列(1997年4月~2002年11月)。制作:OLM。声の出演:松本梨香ほか。「ポケモンマスター」を目指す少年サトシの冒険を描く。シリーズ第1作。2002~2006年に『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』、2006~2010年に『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』、2010年からは『ポケットモンスター ベストウイッシュ』が制作・放送されている。1997年に視聴者が光過敏性発作を起こす事故が発生、約4ヶ月にわたり放送を中断。その後NHKと民放連が光の点滅の使用に関するガイドラインを策定するきっかけとなった。シリーズ作品はアメリカをはじめとする海外60か国以上で放映されており、国境を越えた人気を博す。

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