共同通信ニュース用語解説 「ポケモンGO」の解説
ポケモンGO
米ゲーム会社ナイアンティックと、任天堂の関連会社のポケモン(東京)が共同開発したスマートフォン向けゲーム。昨年7月に配信が始まり、150以上の国と地域で展開されている。キャラクターの「ポケモン」を集めたり、戦わせたりして遊ぶ。スマホの位置情報を活用し、現実とコンピューターの世界を組み合わせた「拡張現実(AR)ゲーム」と呼ばれる。
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米ゲーム会社ナイアンティックと、任天堂の関連会社のポケモン(東京)が共同開発したスマートフォン向けゲーム。昨年7月に配信が始まり、150以上の国と地域で展開されている。キャラクターの「ポケモン」を集めたり、戦わせたりして遊ぶ。スマホの位置情報を活用し、現実とコンピューターの世界を組み合わせた「拡張現実(AR)ゲーム」と呼ばれる。
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架空の生き物ポケットモンスター(ポケモン)のキャラクターを使って遊ぶスマートフォン(スマホ)用ゲームソフト。街や公園などを歩きながら、ゲームや映画の世界観そのままにスマホ画面上でポケモンを収集・育成・対戦・交換できる体験型ゲームである。人工衛星の電波を使ってスマホを持つ人の位置を特定する全地球測位システム(GPS)技術と、スマホのカメラで写した実風景にコンピュータ・グラフィクスによるポケモン映像を重ねる拡張現実(AR)技術を駆使している。開発・発売元は、アメリカのグーグル社の社内ベンチャーから生まれたナイアンティック社(Niantic,Inc.)で、ポケットモンスターの関連グッズの販売などを行っている株式会社ポケモンと任天堂がキャラクターの使用権などを提供して協力している。2016年7月6日にアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで配信を始め、配信1か月でダウンロード数は1億件超、売上高も1億ドル超となった。ポケモンGO自体を楽しむのは無料であるが、ゲームを有利に進めるための「アイテム」を取得するには料金がかかる。「アイテム」が手に入る場所「ポケストップ」や、ポケモン同士の対戦場である「ジム」はナイアンティック社が設定している。日本での配信開始は7月22日で、たちまち世界に広がった。
ポケモンGOが爆発的人気となった理由として、屋内で遊ぶ人気ゲームを屋外で遊べるようにした点や、現実世界にゲームを融合させた点などがあげられている。ポケモンGOの発売以来、ポケモンGOの集客力を観光・地方振興に役だてる動きも出ている。一方、ゲームに夢中になった人が原子力発電所や宗教施設などに入り込んだり、交通事故を起こしたりするという問題が生じた。また国防・防衛施設、電力会社、交通機関などが、このようなゲームにふさわしくない場所をゲームソフトから削除するようナイアンティック社に要請する事態となるなど、世界的にポケモンGOは社会現象化した。
[矢野 武 2017年1月19日]
(2016-7-14)
「Pokemon GO」のページをご覧ください。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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