ポジフィルム(その他表記)positive film

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポジフィルム」の意味・わかりやすい解説

ポジフィルム
positive film

透明陽画を作成するための写真フィルムで,一般には映画またはスライドのためのポジプリント用フィルムをいう。映画フィルムの場合,乳剤層はネガフィルムより薄く,低感度で,微粒子。ネガフィルムより写真特性曲線の最高濃度が高く,かぶりが少ない。また撮影用リバーサルタイプのカラーフィルムカラーポジと呼ぶこともあるが,プリント用ポジフィルムと混同するので注意を要する。2012年,フィルム需要の減少に伴いイーストマン・コダックは写真用ポジフィルムの製造,販売を終了した。

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世界大百科事典(旧版)内のポジフィルムの言及

【写真フィルム】より

…(1)一般撮影用フィルム 感度の異なる数種のフィルムが作られており,暗いところでも撮影できる超高感度フィルム,一般撮影用フィルムおよびきめの細かい像が得られる比較的感度の低いフィルムがある。(2)映画用写真フィルム 撮影シーンなどを直接写すネガフィルムと,ネガフィルムからプリントするのに使うポジフィルムとに分けられ,このほか,たいせつなネガフィルムを保存しておくための複製用,または,画像合成,タイトル合成などに用いられるインターミディエートフィルムがある。ネガフィルムは,感度が高くて,きめ細かな写真像を再現できるように作られ,ポジフィルムは,感度が低いが,映写のときに大きく拡大されても像があれないように作られる。…

※「ポジフィルム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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