ポンフー(澎湖)群島(読み)ポンフーぐんとう(英語表記)Penghu qundao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポンフー(澎湖)群島」の意味・わかりやすい解説

ポンフー(澎湖)群島
ポンフーぐんとう
Penghu qundao

タイワン(台湾)本島の西方約 50km,タイワン(台湾)海峡にある島群。64の島からなり,ポンフー県を構成している。県庁所在地は主島ポンフー島のマーコン(馬公)市。ポンフー島が面積,人口ともに約 2分の1を占め,ほかにパイシャー(白沙)島,ユイウェン(漁翁)島が比較的大きい。一般に玄武岩メサ状台地で,標高は 30~40mである。冬季には北東季節風が激しい。湾入が多く,周囲をサンゴ礁で囲まれるため,天然の良港に恵まれる。中国本土とタイワン島を結ぶ航行の要地で,明代から漢民族のタイワン移住の中継地となった。サツマイモ,ラッカセイが栽培されるが,食糧の大部分を移入に頼る。漁業が盛んで,カツオ,マグロ,キダイ,サメなどを水揚げする。面積 127km2。人口 9万2390(2008推計)。

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