デジタル大辞泉 「マリエンベルク要塞」の意味・読み・例文・類語 マリエンベルク‐ようさい〔‐エウサイ〕【マリエンベルク要塞】 《Festung Marienberg》ドイツ中部、バイエルン州の都市ビュルツブルクにある要塞。1253年から1719年まで大司教の居城兼要塞として使われた。8世紀に建てられたマリエン教会を中心に、13世紀初めごろから宮殿を拡張し、城壁や濠ほりをめぐらして要塞化が図られた。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界の観光地名がわかる事典 「マリエンベルク要塞」の解説 マリエンベルクようさい【マリエンベルク要塞】 ドイツ南部のバイエルン州北部、ヴュルツブルク(Würzburg)旧市街の丘の上にある、中世のヴュルツブルクの大司教領主の居館。市内のアルテマイン橋からその姿を眺められるが、ここから徒歩で15~20分ほどの場所にある。バスも利用できる。この城塞は、マリエン礼拝堂を囲むように13世紀初頭に築城したのがその始まりである。その後、1253~1719年までの450年以上にわたって、この一帯の領主だったヴュルツブルク大司教の居城となった。この城は、1631年にスウェーデン軍により攻撃を受けた際に、城壁が築かれ要塞化した。その後も16世紀まで拡張が続けられ、今日の姿になった。この城は、城壁や門をはりめぐらした堅固で複雑な構造になっていて、城内にはマリエン教会のほか、眺めのよい庭園があり、現在、ドイツの著名な彫刻家リーメンシュナイダー(Tilman Riemenschneider、1460頃~1531年)の彫刻があるマインフランケン博物館、ヴュルツブルクの歴史に関する資料を展示した領主館博物館などもある。ヴュルツブルクの大司教領主は1920年、近くのヴュルツブルク司教館(レジデンツ)に住まいを移した。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報