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マルシュアス Marsyas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マルシュアス
Marsyas

ギリシア神話の半獣神シレニまたはサチュロスの一人。アテナ女神が発明した楽器で,吹くと頬がふくれ,顔が醜くなるという理由で捨てた笛を拾い,巧みに吹くようになった。増長した彼はアポロンの竪琴に対して,ミューズたちを審判官にして,音楽の技比べを挑んだが敗れ,罰としてアポロンにより木にくくりつけられ,生皮をはがれた。流れ出た彼の血はフリュギアのマルシュアス川となったという。

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百科事典マイペディアの解説

マルシュアス

ギリシア神話のサテュロスないしシレノスの一人。フリュギアの一地方の守護神。笛の名手だったが,増長して音楽神アポロンと競演,敗れて生皮を剥がれたという。後世好まれた画題

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世界大百科事典内のマルシュアスの言及

【ムーサ】より

…その人数についてはさまざまの伝承があるが,一般にはヘシオドスの《神統記》に従い,ゼウスとムネモシュネ(〈記憶〉)を両親としてオリュンポス山麓のピエリアPieriaで生まれた9人の女神とされる。彼女たちはアポロンとサテュロスの笛の名手マルシュアスMarsyasの音楽競技の審判役をつとめたほか,彼女たちに技競べを挑んだトラキア地方の音楽家タミュリスThamyrisを負かして,その視力と音楽の技を奪ったなどと伝えられるが,固有の神話は少ない。崇拝の中心地はピエリアとボイオティア地方のヘリコンHelikōn山で,ヘリコン山にあるニンフのアガニッペAganippēの泉と天馬ペガソスのひづめが打ったあとから湧き出たというヒッポクレネHippokrēnēの泉は,詩人の霊泉として有名であった。…

※「マルシュアス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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